とある受講者様の話し。
その人は誰よりも熱心に
チャートノックをこなして
着実に力をつけてきました。
チャート上から相場参加者の
心理を読めるようになり、
理想的なポジションの建て切りも
できるようになっています。
良く練れた報告が毎回上がってくるので、
実戦でトレードをするように勧めてみました。
すると、
どうもうまくできていない様子。
実戦では利益が出せないと
相当なショックを受けているとの事。
練習では上手くいっても
実戦でつまずくことは
誰もが経験する事です。
お金の増減を目の当たりにしてしまうと、
上手にやろう、損したくないという
気持ちが強くなり、
そのストレスで思考の幅を
狭めてしまう事が原因です。

  • 本当に正しいのだろうか?
  • 間違った行動をしていないだろうか?
  • お金を増やすためにやっているのに、損してしまうなんて・・・

元広島カープ黒田投手の本に
「決めて断つ」があります。

「決めて断つ」と書くけれど、実際僕は、
そのくらい重いものだと思っている。
何かを決めることには何かを断つ覚悟が必要だし、
それがなければその決断はいい方向に行かないだろう。
これまでもそう思っていろいろな
「決断」をしてきたつもりだ

エントリー1つするにも
自信がなく決めきらない。
エントリーしても、
未練を断ててもないし、
覚悟もできていない。
だからストレスになるんです。
所詮、未来の出来事など
わからないんだから、
自分の中で行動の根拠がはっきりしたら
エントリーすると決めて
間違えたらどうしようなどの
気持ちを断ってしまえばいいんです。
一番ダメなのは、「決断」できないこと。
エントリーしても、損を怖がったり、
含み益の減少を嫌ったり、
覚悟を持って断ててないこと。
決断してエントリーした後に
やることは次の通り。

  • エントリーした後逆行したら損切り
  • 順行し含み益が10%を越えたら逆指値を切り上げる
  • さらに順行すれば利食いポイントを探りつつ逆指値ポイントをさらに切り上げる
  • 最大利益を狙うため、一時的な押しを確認したら両建てし様子見
  • 天を打って下落と確認できたら、いったん利食うか売りを残し下げでとる

この流れ。
「決断」さえできていれば、実に簡単なこと(笑)