・いざ、サインが出ても買えないことが多い
・なぜそこで押しが入ったのかわからない
・なぜトレンド転換したのかわからない
心の声が、私には聞こえてきます。
「チャートが動くハッキリした理由を知りたい。
 理由がわかれば損しなくて済む。
 できるなら1円も損したくない。
 
 だって、儲けるためにやってるのに、
 損するなんて、頭ではわかっても我慢ならん。
 何かきっと損しなくて済む方法が
 あるんじゃなかろうか」
・・・と。
理想の自分に近づけず
時間だけが刻々と過ぎていく日々を
送っていると、自信がなくなったり
自分にうんざりすることがあります。
だからこそ、
自信が欲しいし、
はっきりとした理由を知りたくなる。
こう考える人が悪いわけではありません。
むしろ、勉強熱心だからこそ、
真剣に向き合っているからこそ、
起きてしまう思考です。
確実に言えることがあります。
チャートが動いた明確な理由なんて
誰もわからないということ。
さも、我こそは答えを知っているかのように
論評するアナリストはたくさんいますが、
実際のところは何がどう動いてこういう
型になったのかなんて誰もわかるはずが
ありません。
相場参加者をイメージしてみてください。
ヘッジファンドから年金などの公的マネー、
日銀の投下資金に刺激された
マネーも入るでしょうし、
自社株買い、優待狙い、配当狙い、
大、中、小のファンドマネー、
個人投資家マネーなど種類は様々です。
様々な種類のお金が入ってきて、
誰が動く原因など知り得るんでしょうか。
・わ・か・る・わ・け・が・な・い。
だったらどうするか?
自分が動く根拠、基準を
常に明確にしていくことです。
いつも言っている通りのことです。
結局は100%なんてないので、
自分が優位性を確かめた行動基準を持って
売買すればいい。
売買すればいい・・・というより、
そうするしかないとも言えます。
もう一点言えることは、
正解を見つけることはできませんが、
相場参加者がどう行動するだろうか?
という視線を常に持っておくことです。
・ど素人はこういうときどうするだろう。
・小慣れたトレーダーはどうする?
・大口の資金を動かす参加者はどう動く?
・小ずるい(最も賢いとも言える)トレーダーは、
 ど素人や小慣れたトレーダーの動きを察知、
 もしくは、行動の先回りをして罠を
 仕掛ける時どう動く?
などと、イメージしておくことです。
急落の場面では売り浴びせる者もいるでしょう。
売りが出尽くしたと察知した時に
逆張りでまとまった資金を投下し、
値を釣り上げようとする者もいるでしょう。
何を狙って動くかは、
それぞれの立場によって変わってきます。
そこで、
相場参加者の狙いは・全・員・共・通・で、
「自分だけは儲けてやる」なんです。
自分より勉強し、経験も積み、
相手に罠をも仕掛けようとするような
連中がたくさんいる中で、
なぜ、あなたが儲かるというのか?
儲からないまでも、
なぜ、あなただけは生き残れるというのか?
このことを肝に銘じて、
動く理由を知ることよりも、
自分が行動するべき根拠を
明確化していくことです。
ご自身の想像力で、
相場参加者たちが右往左往するところを
イメージしてみてください。
それが、一番力がつきます。
勉強熱心だからこそ、
真剣に向き合っているからこそ、
起きてしまう思考を解放するやり方。
それを私は知っていますが、
長くなったので別の機会にでも。