散歩のついでに富士登山はできない

実践家は、
勝負の前段階である「準備」にこだわる。

トレードにおいては、
エントリー前にやるべきことの
8割は終わっているのです。

どうしてその銘柄を選択したのか?
そのタイミングでエントリーする理由。
どうなったら損切りするか?
どうなったら増し玉(乗せ)するか?
どうなったら利食うのか?

そもそも、どういう売買ルールを採用して、
どのように利益を上げるのか?

これらをしっかり準備できているかどうかが、
極めて重要になります。

もし、準備が十分でないなら、
まともに維持管理ができなくなります。

外国人の富士登山が問題になっています。
軽装や運動履で登ったり、
水分も軽食も持たずに、
ハイキングの如く気楽に登り
関係フタッフに迷惑をかける。

散歩のついでに
富士登山はできないんですよ。

トレードもこれと同じで、
行き当たりばったりのゲーム感覚では
うまくいくわけがないのです。

素人は、エントリーしてから
やっと株価の動きを気にします。

値動きが気になって仕方ないのでしょう。
要するに、
儲かっているか?
儲かっていないか?
にだけ興味の矛先が
向かっていると言うことです。

趣味や娯楽なら、
株価の動きにドキドキしながら、
アドレナリン全開で
楽しんでいればいいですが、
相場から利益を上げようと思えば、
楽しんでいる場合ではありません。

上昇する前提で
ポジションを持つわけですが、
逆行したなら、間違ったと認めるべき。

間違いを認め、損切りしないで、
ただただお祈りをしたり、
しばらく見なかったら、
せめて買値まで戻っているはずとか、
相場の神様が助けてくれるに違いないとか。

こうなると、相場巧者の餌食です。

お祈りをしたくなるには理由があります。
お金を入れてポジションを持つと、
いくら儲かった、
いくら損したと
丸わかり。

常に感情を刺激します。

すると、自分にとって都合のいい情報を
わざわざ取捨選択して
優先的に見てしまうことになる。

これを、行動心理学では、
「確証バイアス」といいます。

株が上がる情報にばかり目がいき、
株が下がる情報は目に入らなくなります。

その昔、ラジオを聴いていた時のこと、
証券会社のアナリストが言ったことと、
真反対のことが相場で起きました。

「おかしい、おかしすぎる。
 相場が間違ってるんですよ」
と悪びれずぬかしたやがった。

これも、「確証バイアス」

バイアスにまみれた
アナリストの見解を聞いても、
なんの得にもなりません。

トレードを
ビジネスもしくは事業と捉えるなら、
儲かる儲からないは「運次第」
ではダメでしょう。

ビジネスもしくは事業と捉えるなら、
勝つべくして勝つ。
儲かるべくして儲かる仕組みが大事。

そのための準備が
非常に大切と言うことです。

おっと、
そうこう蘊蓄(うんちく)を
垂れていると、
受講者さんから
週次報告が上がってきました。

過去3年間の累積損失を上回る利益に!

神奈川県のAさん

━━以下━━

3週間の振り返り

合計利益378,400
合計損失▲184,900
合計損益+195,500
平均損益+9,775
PF比=5.1

今年累計の確定分で1,329,255、
継続中の含み益が2,212,610、
合算すると過去3年間の累積損失を上回り
115万円程利益となりました。

含み益が221万も有るから
累計損失を吸収できそうです。

住川様からトレンドフォローを
教えていただき含み益を
70%(1銘柄)、60%(1銘柄)、
30%(2銘柄)、20%(2銘柄)と
大きく育てることが出来たからです。

しかし、ルールを守れないなど
まだまだご指導いただいたことで
出来ていないことが沢山あります。

引き続きご指導よろしくお願いします。
(一部省略)
━━以上━━

Aさんの場合、
本当に根気強く途中で投げ出すことなく、
続けてこられました。

間違いなく言えることは、
「成功するまで続ければ、必ず成功する」
です。

根気強く続けてきた結果、
問題箇所が発見でき、
都度修正を繰り返したのが今の現状。

「ルールを守れないなど」
と言うことですが、
これらは軽微な問題です。

大きく影響を及ぼす大きな問題は、
解決済み。

これからは、
口座残高を増やし続けることです。