お前の取引を公開しろ
と言ってくる者が現れた。
言いたいことはわからなくはないが、
結局、お前の方法を真似れば自分も
儲かるはずだという考え方が根底にある。
つまり「やり方」に固執していることが
垣間見えてくる。
何度も言っている。
ちょっと知識を溜め込んだ初心者レベルの売買と、
稼いでいる側の「やり方」に大差がないということを。
そして、その一回一回の売買に
固執したところで意味がないということを。
「お前をまねる」の発想にあるのは、
「やり方」こそ重要だと考えている証拠と言える。
以前のメルマガではこのように解説した。
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間違いとは言わないが、「やり方」に
偏ることは正しい事ではない。
自分の中にある信念というか、
思考というか、信条というか、
素人レベルの未熟な思考を変えたがらない。
駄々っ子と変わらない(笑)
そもそも、未熟なので
そういう部分には焦点を当ててないし、
未知の概念なのでまるっきり見えていない。
だからこそ、「やり方」という
素人レベルでもわかりやすい事に興味を示し、
「やり方」のみを追求してしまう事になる。
一本の樹木で言えば、
枝葉の立派さにばかり目を向けて
根の張り具合や丈夫さに気づこうとしない。
根っこが貧弱な状態なので、
やってもやっても実がつかない。
成長しないのは当然と言える。
大地から栄養、ミネラルを
吸いあげられないんだから、
健康で実りをもたらせてくれる樹木に
育つわけがない。
「投資力養成プログラム」をスタートして6年、
多くの投資家と接してみて、
そして、稼げるようになった受講者様や
知人のプロトレーダーと比べて違うのは、
「考え方」にある事を痛感している。
「やり方」なんて、
勉強熱心な稼げてない人も、
稼いでいる側の人もたいした差はない。
「やり方」に差がなくても結果に差が出るのは、
「考え方」の差以外にはない。
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と。
「やり方」の部分は、投資力養成プログラムを
読めばおよそのことは分かるはず。
ケーススタディとして、売買の流れと
何をどう見ているのかを公開している。
また、複雑で難しい手法や「やり方」は、
巷に横行する情報商材や投資本や株セミナーや
DVDにいくらでも書いてある。
必要ならそれを見ればいい。
よほど丁寧に作り込まれているし、
私などより相場を当てるのが上手い奴もいる。
が・・・、
しかし、
巷に出回る手法解説本やDVDなど勉強して、
稼げるようになった奴ってどのくらいいるんだろう?
知るところではないが、
間違いなく言えるのは、
そんなに多くない。
つまり、「やり方」以外のところに
本当の答えがあるということだ。
それにもかかわらず、
まだお前のやり方を公開しろという。
何度も言ってるのに、
どうすればわかってもらえるのか。
正直疲れる。
まぁ、今回わかったのは、
そこそこ力を付けているように見える受講者でも、
わかってもらえてないんだということ。
しつこくしつこく、
何度も何度も同じことを言い続ける以外に
方法は無いんだと、改めてわかった。
そもそも、人が見えているものは、
同じものでも違って見える。
開運!何でも探偵団をたまに見るが、
「そんなオンボロの壺が、そんなにするのか」
といつも思う。
しかし、プロの目利きには、
価値のある大変貴重な物に見えている訳である。
同じものでも違って見える典型例と言える。
チャートでも鑑定団でも同じ。
見る人によって見えているものが違うのである。
この違いが、経験値やこれまでの知識、
第六感や洞察力、集中力、そして「考え方」
ということである。
さらに、
仕掛けが早すぎたり、
仕掛けが遅すぎたり、
手仕舞いが早いのも
手仕舞いが遅いのも
ポジションが大きすぎるのも、
リベンジトレードをするのも、
感情に任せて仕掛けるのも、
全てトレーダー自身の
精神状態によって影響される。
それをチェックする仕組みは
「やり方」には無い。
「考え方」にこそチェックする仕組みを
構築できる。
その方法は、毎日、
そして全取引に渡って記録を残す。
さらに感情の揺らぎも記録をする。
それを毎日取引終了後、
そして毎週末、毎月末ごとに検証する。
この繰り返しで、
自分の弱み強みが見えてくるし
考え方も固まってくる。
本当に大事な根っこの部分を成長させるとは、
「やり方」「手法」には無い。
「考え方」にこそあるのである。
何度も言う。
「やり方」「手法」など、
優位性が確認出来ていれば
どこにでもある手法で何ら問題は無い。
私も、どこにでもある手法でやっている。
したがって、私が取引を公開する事は一切無い。
大喜びで高額商材を売る奴はウヨウヨいる。
「手法」を重視したいなら、よそで学べ!