実生活では経験できないことを疑似体験するという話

卒業した受講者さんから
お便りをいただきました。

前回、書籍を紹介しましたが、
さっそくその感想を送ってくださいました。

こちらが催促しなくても、
定期的に報告をいただけます。
ありがたい事です。



兵庫県のH様から
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こんにちは。
先日はCIS氏の本を推奨いただき、
ありがとうございました。

内容が大変分かりやすく、
ためになるため、続けて3回も読了しました。

先生が「本物のトレーダー」と称されるだけに、
本質は「投資力養成プログラム」を核とした、
こちらのエッセンスと同じ。

読みながら、感心するとともに、
こんな感想も持ちました。
「自分だって、何百億稼げる可能性があるんだ」と。

CIS氏は決して手が届かないことを
やっているわけではなく、失敗からスタートし、
反省点をあぶり出し、一つ一つ解決し、
自分の頭で考え、創意工夫し、成長していく。

そのプロセスに、
何ら超人的な部分は感じられず、
本当に大きな刺激を受けました。

CIS氏と自分の共通点や、
相違点、差などを書き出して、
今後に生かしたいと思います。



 <>が本の引用部分です。

<マーケットの潮目に沿って行動するのが
いちばん勝つ可能性が高い>

潮目を教えてくれるのがチャート。
これは基本中の基本といえるでしょう。


<上がっている株を買う。下がっている
株は買わない。買った株が下がったら売る>

順張りで儲けようとするなら、当然のこと。
ただ、買った株が下がったら売る部分は、
再考の余地がありそうだ。
現在、トレードを始める前に、
必ずシナリオを組む。

例えば5000円の銘柄なら、
5%のリスクを負い(LC4750円)、
10%のリワードを狙う(当然、地合いや
銘柄の性質などで数字は変わる)。

そこまでは当たり前の行動とはいえ、
相場環境や3年の投資経験などで、
4850円あたりで「まだ下がるだろうな」
と感じた場合、「切る」ことができずに、
あと100円のリスクを「受け入れて」きた。

シナリオをリスペクトしすぎたせいもあるし、
反転を期待したせいもある。

杓子定規な行動で、どうして、
たった5%の勝ち組に入れるだろう。

もちろん、「少し下がって切る」の
行動ばかりでは、約束された「小さな損失」
ばかりで大きなリターンは取れない。

もう少し自分の行動に柔軟性が
必要だと痛切に感じた。


<現実のランダムは残酷なもの。だれもが
イメージしやすい行儀のいいランダムとは
違って、バランスを取ってくれない>

これも痛いところを突かれました。
チャートで、最重要視するファクターが
ローソク足とボリンジャーバンド。

ある銘柄に大きな買いが出て、
終値でプラス2αを大きくオーバーした
場合、必ずこう思ってしまいます。
「確率で数%のことが起きている
わけだから、明日は戻す(下がる)な」と。

順張りで利益を出そうとしているのに、
順張りの思考でない典型でした。

勢いのある、強い銘柄を買う。
トレンドを信じる。


<株価はバランスが取れないのが当然>
の言葉も肝に銘じました。

<勝手な予想はしないで上がって
いるうちは持っているのが基本>

前回、先生に久しぶりにメールした中で、
「2018年はプラス数万円の利益でした」
と報告しました。

その最たる要因が、これだったと
今ならハッキリ分かります。

得意の形でエントリーし、初日に大きな
(時には10%を超えるプラス)利益が
出たとします。

投資を始めた頃、儲かっていた当時なら、
そのままホールドして、もっと利益を
狙っていたのに、暴落で何度も損失を経験し、
資金が少なくなっていくうちに、
スタイルが(悪い意味の)ディフェンシブ
になってしまい、「(シナリオで目標と
した)10%も上がったのだから、
一旦は利益を確定させておこう」
と自分で自分に納得させ、手放してしまう。

「損小利大」が重要で、それがトータルで
勝つためのベストだと理屈で
分かっているのに、20%、30%を
狙えるホームランを捨てて、
一塁で止まってしまっていました。

そういえば、今年に入ってからも、
太陽誘電、日本M&A、SUMCOといった
「宝物」を簡単に手放していたような…。
「大きく騰げた次の日は下げる」との
勝手な思い込みは、もういらないんです。


<せっかく上がっている株なのに売ってしまい、
今日の勝利を確定することで明日や
明後日の勝利を捨ててしまうことになる>

もう捨てません。
トータルで勝つことにこそ
意味があると分かっているので。


<株価が下がった場合、失敗を認めて
迅速に撤退すること>

損切りの重要性は身に染みているので、
あとは迅速さと柔軟さが必要。


<とにかく仮説を考える>

残念ながら、CIS氏のように、
「こうなったら、こう動く」と
明確なロジックを持って、
言い切れる仮説は自分の中にありません。

ここは宿題として、時間のある時にでも、
いろいろ考えてみたいと思います。


<ひたすら値動きを見た。マーケット
のことはマーケットでしか学べない>

おかげさまで、こちらで勉強させてもらった
おかげで、チャートが真実だという
考え方は身に染みています。

ブログも見なければ、
アナリストも予想も見ない。
あまりに無関心すぎて、
CIS氏の存在も知らなかったわけですが…。

チャートノックに限らず、
とにかく時間が空いたときには、
いろんなチャートを見ています。

別に苦痛でもなく、何かチャートを見て、
いろいろ想像するのが楽しいというか…。

稼ぎ額は大きく違っても、
<相場が楽しい>という部分では、
CIS氏と通じるものがあるのかもしれません。



だいたい、こんな感じでしょうか。
CIS氏に学ぶものもあれば、
真似できないものも、自分のスタイルでは
取り入れたら危険なものもありました。

自分の売買を通して、
昨年くらいから感じるのは、
「もっと自分を信じてもいい」ということ。



シナリオを組んで、
上がる(下がる)と見立てて、
エントリーしているのに、
1日や2日の値動きで取引を
終わらせてしまい、その後で、
自分の思っている方向に大きく動いて、
利益を逃してしまう。



やはり、成長するための敵は
「自分」なんですね。

最初に教わったこの言葉の意味が、
今になって重く重く、心の中で響いています。

━━━━━━━━━━━以上━━━━━━━━━━━

多くを語る必要はありませんね。

当然、私のiPhoneのメモ帳の
100回読めフォルダーには、
この書籍は入っています。

今、14回読んだだけですが、
これから読み進めていくと
たくさんの発見があるかと思うと
ワクワクします。



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