投資を勉強し始めると一見すると、
凄まじく幅広い知識が必要であると
感じる時がある。

幅広い知識や高い専門性が必要だと思うので、
その道のプロ達に尊敬の念を抱くようになる。
しかし、そう思っているうちはまだまだである。
神々しいレポートを書くファンダメンタリストは
レポートを書く才能に関しては超一流である。
会社に訪問をし企業の社長やIR担当者に会い、
これからの華麗な未来想像図を聞かされてレポートを書く。
素晴らしい財務分析がなされたレポートではあるが、
所詮はきれいな包装紙をまとった入れ物を、
外から眺めてきただけのこと。
私も一部上場企業に勤めていたこともあるのでわかるが、
企業レポートなんて上っ面のきれいな部分しか表現されない。
中身は想像以上に深くて広くて、ドロドロしている。
整えられた部分のきれいな一面だけを見せられても、
伝えられる部分は、所詮体裁の良い作文である。
要するに我々実践家は、神々しいレポートに従ったところで、
投資パフォーマンスに直結することなどないことを知っている。
しかし、大衆投資家は違う。
企業の財務分析レポートや、複雑怪奇なテクニカル上の
ノウハウを結集すれば、パフォーマンスが向上すると
思い込んでいる。
それを知らないから勝てないと思っている。
本当はもっと単純なことから考えるべきである。
株なんて所詮は、上がるか下がるかの二者択一の世界。
実は単純明快なのである。
そこに気付けば、やらなければならないことを
やり続けるだけのこと。
結局、『優位性の高いほうに賭ける』という話に
つながっていく。
⇒ 優位性の高いほうに賭ける