利食いを研究するということ

Original Update by DaveFayram

 
 
釜石のK様からお便りをいただきました。

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いつもお世話になります。
以前「建て玉管理について」ご質問させていただいたKと申します。
いつも本当にレポートを楽しみにしています。
今回は「過去実績の検証」について一点ご質問させてください。
 
【質問事項】
ガンホーには私の少額の投資金額から約4分の1ほど
投入しているのですが、実績の分析をする際には、
ガンホー、USENは外して考えた方がいいのでしょうか?
ここから説明させていただきます。。。
私は昨年7月から株トレードをスタートしたのですが、
証券会社からの昨年の年間取引報告書をみると
「ー15万円」でした。
(途中省略)
昨年11月半ばから心がけている事として、
・LC幅を10%まで耐えること(ナンピンNG)
・トレンドが崩れるまでじっくり気長に待つ
・最小単位で買うこと(基本的に5%巡行で追撃投入)
この3点があります。
その中で昨年の10月に45万で1株だけ買ったガンホーという銘柄が
今とても伸びてきてくれています。
手仕舞いをしていないので、12月の成績はありませんでした。
それでは自分のデータが取れないと思い、
年が明けてから低位株でいくつか取引してみましたが
ほとんどが激しい角度で上昇していて、
買えば下げられるということを何度か
経験しました。引かされました。。。
マイナスでもプラスでも恐怖です。
今月の取引は、メイン2銘柄(ガンホー、USENを抜いて)
12戦4勝8敗、勝率33% 平均損益823円 PF2.27です。
破産確率100%です。
もしガンホーがなければ・・・USENがなければ・・・
冒頭の質問はここからなのですが、ガンホー、USENのように
場外ホームランがたまに出るようなトレードで良いのでしょうか?
特にガンホーに関しては、トレンドが崩れるまで
かなり時間がかかるかもしれない銘柄だと思っています。
レポートには、「損を小さく、利益が出たら最大限伸ばすように・・・」
工夫していくことが書かれていましたが、私の場合極端すぎて
どのようにとらえたらいいのか戸惑っています。
追撃するにも高すぎて購入できません。
やはり手仕舞いするまでは利益や損失が
確定したわけではないので不安です。
「何が分からないのか分からない」状態で
やってしまっているのが原因だと思います。
これはこれとして捉え、別の取引で成績を
伸ばしていくように検証していくことが
大事なのかな?とも思います。
以前、住川さんからお返事をいただいたとき、
ルール通りシナリオ通りにトレードされている
女性のお話を伺いました。
私も自分なりにはチャートはこの後こう動くだろうと
予想をしてはいるのですが、中々うまく動いてはくれません。
圧倒的にうまく動かないことの方が多いです。
しかし私はそれですっきりと「良かった」と
言えるほど人間が出来ていないようです。
とても悔しく、また恐怖を感じます。
逆に利益が出たら「良かった!」「やった!」ではなく、
ただただ安堵感しかありません。
まだまだ道は遠いですね・・・
昨年の7~11月まで、本業をサボって徹夜で
銘柄の研究や株について勉強したりしていたので、
本業が疎かになりその本業の成績がかなり悪くなりました。
レポートにもあった通りこれではいけないと思い、
年末から奮起して本業も真剣に取り組むにつれて、
なんだかガンホーも調子が良くなってきたように思います(笑)
もちろん関係ないのでしょうが。
今は果敢に攻める時期だと思っているのですが、
今年8月にトレード2年生になるまでに粛々とチャートの
研究をしていきたいと思います。(1日10銘柄!)
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大変熱心に取り組んでいる様子がわかります。
このままのペースでいけば、2年生になるまでには
相当実力がついていることでしょうし、
今年の相場の感じからすると、
口座残高も大台に乗っかるかもしれません。
ガンホー、お見事です。
よくホールドされてました。
普通、利益確定したくてここまで辛抱して
持っていられないものです。
3倍以上にもなる銘柄を掴むことは、
一生のうちでもそうあることではありません。
せっかくの貴重な経験なので、ご自身の感情面を
しっかりと記録に残してください。
あとから思い出すではダメです。
その時のタイミングでどう感じたのかを
記録しておいてください。
それから、ガンホー、USEN、日本橋梁は、
利食いのタイミングを探る必要があります。
基本的には、トレンドが崩れるまで保有すれば
いいんですが、それがなかなか難しいわけです。
投資力養成プログラム内「THE利食い」を
参考にして下さい。
 
◆ 利食いを研究するということ
いま、多くの個人投資家が利食いに関して悩んでいます。
単なる押しなのか、天井打った後の下落なのかは
後からでないと判断できません。
だから、○○○ということも研究する必要があります。
その考え方を「THE利食い」で書いてます。
徹底的に研究してください。
ガンホーの利食いがうまくいくかどうかはわかりませんが、
間違いなく貴重な実践経験値として積みあがります。
次に利食いの機会があるときは、今回の経験値が
一層活かされることになります。
多くの投資家は、利食い戦略など持ってませんし、
感情の赴くまま手仕舞ってしまうパターンがほとんどです。
感じるままに行動するので、経験値も何もあったものではありません。
回数は少なくても、きっちり記録し検証するということは、
確実にスキルアップにつながっていきます。
我々は、「投資力」を向上させることを念頭に置いて
売買しますので、やればやるほど実力が
ついていくことになるわけです。
その辺の、何も考えてない9割の投資家連中に
負けるわけがないんです(笑
 
◆ 質問の答え
陸上のトラック競技で、100M走と800M走の記録を
同列に比較しようとしています。
同じトラック競技ですが、あまり意味ないことですよね。
それと、検証ありきで考えすぎてませんか?
検証するためにトレードしているわけではありませんね。
トレードをした結果を分析するために検証します。
そんな印象を受けました。
 
◆ LCを10%とした理由は?
>・LC幅を10%まで耐えること(ナンピンNG)
>・トレンドが崩れるまでじっくり気長に待つ
>・最小単位で買うこと(基本的に5%巡行で追撃投入)
これらの気を付けていることですが、LCを10%と
しているのはなぜですか?
そのことを少し、深堀りして欲しいと思います。
10%が間違いとは言いませんが、安易過ぎるような
印象を受けます。
損切りの決め方も、テキストでは詳しく解説しています。
明確な理由があって10%としているなら問題ありません。
検証する際に、明確な理由があるからこそ、
問題点があるのか?
ないのか?
修正が必要なのか?
修正は必要ないのか?
がわかります。
漠然と決めてしまっていれば、検証の意味がありませんね。
それから、「トレンドが崩れる」「5%巡行で追撃」ですが、
これはテキスト「THE利食い」で検証してください。
 
◆ 感情の記録
不安や恐怖を感じていらっしゃるようです。
だからこそ、感情の記録は大事になります。
この感情の記録については、別の機会に解説したいと思います。