「全力でチャート分析してみた」シリーズ、
神戸物産編を紹介します。昨年の8月に分析したもの。
ローソク足と、トレンドラインと、ボリンジャーバンドだけで、ここまで相場参加者の動向を読み解きます。明確に根拠を持って行動するので、エントリー精度が上がるのです。
神戸物産 全力でチャート分析してみた
月足
7/20の大陽線で上値抵抗線をブレイクしたものの、月末にかけ売られ上値抵抗線まで戻して終わった。
2020年12月の前回高値と4000円が意識されている様子。
週足
月末に前週の陽線をつつむ形で陰線が出現し、陰線の包み足となった。この背景には前週の陽線の勢いをそのままに高く寄り付いたものの、4000円の心理的節目と6/18の週から続く急上昇の短期利益狙いのホルダーの利益確定売りが出たことによる。
高値圏での陰線の包み足は反転下落のサインとなる。2本のローソク足の組み合わせを一本にしてみると、上ヒゲの長いローソク足となる。上ヒゲは高値から押し戻されたことで、売り圧力の強さを現す。
ただし、これだけで株価が下落すると決めつけるのはよくない。これまでの上値抵抗線が支持線に変わり、一時的な調整となり買い方が買いやすくなったとも取れる。
実際に、2020年8月から9月にかけて3週連続の陰線で20%の下落のあと、上昇転換に転じた。
また、2020年の3月の大陰線では15%の下落から上昇転換。
今回の下落は9%であり、上昇転換するなら、もうしばらく調整が必要かも。
日足
2021年6月にボリンジャーバンドがスクイーズからボラティリティーブレイクアウト。その後、+1σより上でバンドウォークをしながら株価は上昇。4000円を超えたところで反転下落。
7/20と7/21は終値が3980円と同じで毛抜き天井。本来高値が揃うことを毛抜き天井というが、ここはほぼ毛抜き天井と判断していいケース。その意味するところは、2回高値更新にチャレンジしており、今回は明確に上抜けなかったと判断できる。
さらに7/26は4000円の心理的節目をいったん抜いたものの、ほぼ前日の終値3970円で引けた。これは出合線という。ようやく高値更新を果たし、買われるかと思っているところへ短期利益狙いのホルダーの利食い売りが出て、前日の終値と出合う形で引けた。
買い方の勢いは持続せず、高値更新は期待薄であり、ホルダーの利食い売りが出る。
その後、7/15の終値も割り込み、7/30 3685円で引けた。
7/15の終値を割るかどうかに注目するのは、ここから上で買った人は全員含み損になるため、このライン近辺にストップを置く人は多く、割り込めばストップを巻き込んだ急落になりやすい。
今回は下落は止まったが、さらなる下げの警戒が必要。
もしくは、7/15の終値を下値支持線として機能するなら、ホルダーの利食い売りも落ち着き高値更新を期待できそう。
2020年12月の前回高値が抵抗線として意識されているところで、このラインが下げ止まりの目安になるかも。
巣ごもり関連として注目を集めたが、一時的な注目度のみならず今後の期待も高いことから高値更新していると考えられる。
したがって、反発上昇するなら買いで高値更新を期待。
ちなみに、日足2中の大陽線に赤丸を記した。
強いトレンドは、大陽線で株価を引っ張り上げ、大陽線の始値を割ることなく上昇を継続する点に注目すると良い。
理由は、簡単。
大陽線は値上がり率ランキンで目立つことになるから買われやすい。
さらに、ホルダーも売らないから株価が下がらない。
買い > 売り
となる。
週足−2
8/2以降エントリーするとしたら、上昇転換を確認してからエントリーしなければなりません。まだ、株価下落の真っ最中です。
それから、現在ポジションを持っている人も多いようですが、その場合は増し玉を手仕舞いし、本玉と同数の両建てで判断を先送りするのが正解です。
週足に2本のラインを加えました。
Aの上値抵抗線と、Bの上値抵抗線。
絶好のエントリーの根拠になります。
Aの上値抵抗線は約1ヶ月強の期間機能していました。日足−1からもわかります。ラインブレイクで十分根拠として成り立ちます。
また、Bの上値抵抗線は、半年機能していました。信頼度の高いラインをブレイクした。これも明確な根拠になります。
さらに、チャート中に保ち合いからのパターンを掲載しておきました。
今回は、2の上値抵抗線ブレイクになったわけです。
Aのラインブレイクでエントリーし、3530円の上値抵抗線まで15%以上の含み益があり、その含み益を担保に増し玉できます。
Bのラインブレイクでも8%程度の含み益になり、同様に担保として意味があるものです。
このように、含み益を担保と考えることで、リスクを抑えた仕掛けができるとともに、株価が上昇すれば、増し玉することで利益の最大化を図れます。
リスクを極めて限定して利益の最大化を図る。
これが超トレンドフォローです。