東京都のM様から質問をいただきました。

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私はまだ2年位しか経験していません。
投資の哲学の様なカルチャーを受けたようです。
有難うございました。
未熟者がこんなことを言うのも僭越ですが、
現在東証一部で超高速取引が4割占めている、
又AIによる取引も始まっているような
記事を見ました。
先行き一般大衆の株取引きに杞憂しています。
住川様は如何でしょうか。
以下2点教えていただければと思います。
1・
「ファンダメンタル的」な要因が強く・・。
と解説されています。
このファンダメンタルの要因の裏付けが
チャートに表れているんでしょうか。
2・
東証一部でも2.000社、全銘柄でも3.500有る
ようですが、やはりアトランダム的に
チェックするしかないでしょうか。
虫のいい話で申し訳ありませんが、
何かいい方法があれば教えて
いただければと思います。
今後ともよろしくご教示お願い致します。
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超高速取引は、コンピュータを使って
一秒間に千回取引ができる仕組みのこと。
相手を知らないからこそ
杞憂する事になってしまうわけです。
で、
運用主体は誰なのか?
ヘッジファンドなど
巨額の資金を運用する組織です。
扱うお金が大きければ、
流動性を無視するわけにはいきません。
自らが買い付けたせいで株価が上がり、
売る事によって下がるようでは
利益など出るはずないので、
流動性は大事です。
つまり、取引規模の大きな銘柄が
ターゲットになってきます。
次に取引期間は?
コンマ何秒とかその程度。
リスクを嫌うために、
日をまたぐ事はほとんどありません。
我々は、スイングトレードなら1日から数日。
長くて数ヶ月というところでしょうか。
デイトレードでも、数分から数時間
といったところでしょう。
つまり、長めの取引期間から見れば、
コンマ何秒の世界はノイズに過ぎないわけです。
高速取引のせいで一方向へ大きく動く事は
あるでしょうが、バックグラウンドが違うので
ほとんど気にする必要がないという事です。
1・このファンダメンタルの要因の裏付けが
 チャートに表れているか?
株価は買いたいと思う人と、
売りたいと思う人の総和の結果です。
綱引きの結果、
釣り合ったところが現在の株価。
株価の連続した軌跡がチャートになります。
ファンダメンタル要因で
買ったり売ったりする人もいるでしょう。
感情のままに売り買いする人も
いるでしょう。
全て含めた足跡がチャートに
表現されているわけです。
ファンダメンタルズ的な要因をあれこれ
調べまくるよりも、チャートさえ見れば
市場がどう反応したのかが一目瞭然。
もっとも客観的に事実を教えてくれる
チャートに従えということです。
2・アトランダム的にチェックするしか
  ないでしょうか。
儲かりそうなチャートというものが、
月足、週足、日足を含めて5秒程度
チェックすればわかるようになってきます。
そういう銘柄を300銘柄ぐらい
ピックアップしておけばいいんです。
1500秒で済みます。
30分程度のことですから、
毎日チェックできます。
5秒チェックすればわかるといっても、
一発必中と言っているわけではありません。
せいぜい30%程度のことです。
それで十分過ぎるほど利益を出せる方法を
実践投資家は知っています。
「投資力養成プログラム」で
解説してあります。
何かいい方法があれば・・・の裏側に、
楽で簡単に儲けたい心理が垣間見えます。
昨日のメルマガで申し上げたように、
澱んだ水を入れ替えるのには
時間が掛かります。
そのことさえ忘れなければ、
やがて本当に知りたい答えに
たどり着くことでしょう。