実践家として戦術を使い分けるには!

今日のお便りは、兵庫県のKさんから。
勉強熱心で考察が鋭い。
私自身も学ぶことが多いです。

今日の報告からも、チャートの見方を考え抜き、
地合いによって戦術を使い分けようというもの。

意味がわからない人もいるかもしれませんが、
意味がわかるまで読むといいと思います。

最低でも10回。
自分のものにしようと思えば、
100回読んだらどうでしょう。

相場環境による戦術の使い分けなど
成長するためのヒントが満載です。


兵庫県のK様から
━━━━━━━━━━━以下━━━━━━━━━━━

以下、ニトリ感想・反省

勝率:57%(4勝3負)
損益比率:4.1倍
利益合計:+790,000円(平均+177,250円)
損失合計:-129,000円(平均-43,000円)
1トレードあたり平均損益:+94,429円

今回のチャートノック課題や、
最近のメルマガ&実践レポートを
通して気付いたことは、

・皆の「欲」を汲んで、積極的に
 高値更新チャートを攻めるのか?

・「恐怖」を察知し、皆が安心感を感じる
 トレンド支持線近辺を拾うのか?

相場環境に応じて、戦術レベルで
使い分けが必要ということでした。
(※戦略レベルでは一貫して
 強いチャートへのトレンドフォローです)

これまでトレンドライン付近(大きな上昇トレンド
中の、短期的な下降トレンドからの反転狙い)で
拾うという視点を軽視していました。

⇒ 具体的には、課題No.83の2016/11月や、
 No.84の2017/1,2月のような局面。

「保ち合い抜け」や「高値更新中銘柄を追い
かけること」、せいぜい「浅めの押し目買い」
にしか意識が向いていなかったと思います。

深押し後の底値で買う抵抗感や、高値を久しく
更新していないもの、あまり動かないチャート等へ
INする抵抗感が強かったのが原因だと思います。

「保ち合い抜け」や「高値更新中のチャート」と、
上記のようなシチュエーションだと、
迷わず前者を選んでいました。 

地合いが良く、トレンドが続く環境なら
前者の方法は非常に機能しますが、
不安定な環境でトレンドが続かないと
高値掴みを連発します。 

「トレンドありで変動大」の相場環境なら、
トレンドラインを根拠に、ある程度低い所で
拾うという視点も必要だと、
今回の課題から実感しました。

ちょうど、実践レポート(2018年12月 p.57)で、
先生が示したブレインパッドへのIN根拠が、
この気付きのキッカケだったと思います。

先生がINタイミングとして示した
11/7-8あたりは、約1年間機能するトレンドライン
に株価がへばりついていた時期です。

また、直前の7000円高値から大きく
急落した後でもあります。

明らかにこの時点で「保ち合い抜け」でも
「高値更新中のチャート」でもない
「動いていない銘柄」で、監視はしていても
IN候補として興味を示していませんでした。

しかし、別の見方をすれば、
リスクを限定するにはちょうどいい
タイミングだったんですね。



トレンドラインで支えられているということは、
上に大きく動かないまでも、「恐怖」の感情は
抱きにくく、安心感から売られにくい
(=リスクが限定的)。



一方、高値更新中の銘柄は、
皆が「高値掴みへの恐怖心」や
「含み益を吐き出す恐怖」から、
一斉に利食い売りで暴落することもある
(=急落のリスクを抱える)。



私が、ブレインパッドをIN候補として
判断したのは、7000円節前後の保ち合いを
明確に抜いた11/28の大陽線を確認した
タイミングです。

デモトレードで11/29にINし、すぐさま急落。
翌日11/30の大陰線で逆指値にヒットし、
見事に振り落とされました。

これまでの私の考え方では、
株価が8,500円あたりの高値を更新するまで、
再度INしようとは思わないです。

一方で、11月後半で7,000円付近で
揉み合ったということは、参加者は7,000円を
切らなければホールドしていても構わない
(=恐怖から利食いたいホルダーは少数派)
という事だと思います。

すなわち、7,150円(12/7時点)ということは、
すでに高値掴みを大方振るい落とし、
今なら比較的リスクを限定して
IN出来るということですね。

相場環境が強気の時は、皆の「欲」をくみ取り、
より強い値動きを追い(=高値更新中の銘柄)、
相場環境が疑心暗鬼の時は、皆の「恐怖」を察し、
より安心感を抱かせやすい所を拾う
(=サポートライン、トレンドライン付近、
安値感のある所)。

前者では徹底的に攻めて稼げるときに稼ぎ、
後者では資金を守るために安全な所を狙う。
「リスク限定IN」とは、悪地合いでの
自己資金防御に重きを置いた戦術
(Exit戦術もあわせて見直しが必要です)。

トレンドフォロー戦略で強い銘柄を追う点は
共通ながら、より細かい所で戦術を
使い分けた方がいいのかもしれません。

低い所で買うというのは、
重要視してこなかったため検証も不十分です。
まずは12月中にこの部分を固めようと思います。

私が稼げる側に移るのは、
まだまだ先のことだと思います。
━━━━━━━━━━━以上━━━━━━━━━━━


素人と、
熟練者を比較した時の一番の違いは、

「気づき」

にあると思います。


能力や知識量、学歴は全く関係なく、
素人が気付かない特徴やパターンを認識できたり、
問題箇所を発見し解決につなげたりすること。

熟練者は体系化されて記憶された
多くの知識や体験から、
客観的に評価、判断することができるんです。

Kさんは、そのうちの一人。
2019年には口座残高を増やすという
目に見える結果を出されることでしょう。