これぞ聖杯的な手法やノウハウにはいろんなものがある。
しかし、どんなにすごいノウハウだと触れまわったとしても、

8割以上の人は負けている。


世間を見回すと、20万円も30万円もする投資スクールがある。
一式数十万円を要求するDVDも売っているし、
投資本においても数万円もの価値のものから、
1000円程度のとんでも投資本なども売っている。
20万円30万円かけて学んだとしても、
1000円、2000円の投資本で学んだとしても、
それで儲かる人は儲かるし、儲からない人は儲からない。

いったい、それは何故なのか?

聖杯と、のたまう手法やノウハウも、
数十万円の投資スクールで学んだ方法も、
結局のところそれらは、単なる”やり方”の一つであり、
利益をあげる最終目的を達成するための、
一つの”手段”でしかない
からである。
単なる手段である以上、それは自分にあったものでないと
意味をなさない。
例えば旅の計画を立てるとする。
目的地まで、飛行機を選択する人もいれば、
新幹線を使う人もいるし、自家用車の人もいる。
また、バイク好きな人はツーリングする場合もあるだろうし、
自転車を使う人もいるかもしれない。
苦学生ならヒッチハイクという手段を取るかもしれないし、
徒歩で行くことも考えられなくはない。

ようするに、目的地に到達する手段は、自分に合った方法を
自分が選択しなければならないのである。

合わない方法だと、楽しい旅行も楽しくなくなる。
私などがヒッチハイクで旅行しろと言われても、
無理な話しであるし、バイクに生きがいを感じている人に、
電車で行けと手段を決めつけても楽しくもなんともない。
投資においてナンピンは一般的にいけないことだとされる。
基本的に私も、良い方法だとは思っていない。
しかし、抜群の資金管理と、
膨れ上がる含み損と自分の精神とのバランスを
保つことができ、最終的に儲かる手法なら、
その人にとっては間違いだとはいえない。
私はナンピンを推奨していないが、
低位株でナンピン戦略を駆使しながらコンスタントに
利益を積み上げている受講者の方もいらっしゃる。
ナンピンを駆使するので、全体相場が低調な時のように
市場全体が悲観的な雰囲気の際には積極的に買い増していく。
それで一時的には含み損が膨れ上がるが、
相場が良くなって来た時には大きな利益を
もたらすことになる。
これは株の本質がわかっていない大衆投資家が同じことをすると、
市場から追い出されかねないほどの危険性を秘めている。
30万円の投資スクールで学んだから、
その手法が自分にとって最良かどうかは別問題。
1000円の投資本の手法が使えないと断定するのも、
間違っている。
学んだお金の大小や、
人と比べて自分の方法が良いのか悪いのかなど、
どうでもよいこと。

最も大切なのは、自分に合うやり方なのかどうか?

ということに尽きる。
他の誰かがそれを教えてくれると思ったら大間違いで、
自分のやり方は自分で発見するしかない。
何を利用して旅行したいのかを知っているのは、
誰でもない自分自身だからである。
「 何のためにそれをするのか? 」
この目的意識を明確にして自分で徹底的に考え行動する。
これこそが聖杯を発見するためのプロセスなのである。