大衆とは誰で何を考えているか?

本屋でベストセラーランキングなど
見ているといつも思う。

「タイトルが勝負だな」と。

中身のない本って多い。
内容が乏しいと言うか、
タイトルと内容が伴ってないという本。


数年前に流行りましたが、
「一億円」とタイトルにつく本。

まず、内容が一億円にそぐわないものばかり。
タイトルで勝った典型例でしょう。


あと、
あえて名前を出しますが、樺山紫苑の本。

中身がない。
ペラペラ。
どこかで聞いたことの焼き回し。

過去2冊ぐらい買ったことがあるが、
この人の本ぐらい「失敗したー」と思わせる
内容のものは他にありませんね。

「マーケティングやタイトルだけで勝てるんだ」
とよくわかります。

出版が決まるとアマゾンレビューを
仲間内かアルバイトか、
はたまた自演自作か。

とにかく書きまくるんですよ。
五つ星のレビューを・・・。


それでランキング上位に表示され売れる。
大新聞に広告を出して、また売れる。
タイトルが情報弱者にハマるので売れる。

故に、
中身が伴わなくても売れる(笑)


ちなみに、
氏の本は今もベストセラーで並んでますね。
アウトプット大全かというやつ。


やっぱり、内容はペラペラ(笑)
でも、本は分厚い(笑)

タイトルだけで本を買わせるように
感情に訴えかけるスキルはすごい。

精神科医だけに感情を刺激するのが
うまいんだろうね。

いやいや、すごいのは出版社か。



人は理屈では行動しません。
理屈で行動するなら、
中身のない本など買わないでしょう。

行動の源泉は、
「欲」

「恐怖」
です。

感情を刺激すれば
ベストセラーも出せる(笑)



トレードもまさにそう。
昨日も言いました。

チャートなんて、
結局人の欲望と恐怖の駆け引きで
成り立つんですから、
人が何を考えているかを知るのは
重要なことです。

しかし、
人が何を考えているかを知るのは、
なかなか大変なことです。

慣れればチャートを見るだけで
暗闇にサーチライトを当てるぐらい
くっきり見えてきますが、慣れないうちは難しい。

所詮、人一人が考え
想像をめぐらしたところで、
たかが知れてます。

自分の思考の枠を超えて
想像することなど
普通はできることではありません。

自分の枠内だけで物事を考え、
答えを探そうとするから、
いつまでもうまくいかない。

たくさんの人の思考に触れること。
そこから、他者への想像力を磨くことが大事。

今日は、大衆の思考について
考えてもらいました。



東京都のK様から
━━━━━━━━━━━以下━━━━━━━━━━━

> 質問します。
>
> 1・大衆とは誰か?
> 2・大衆はどのようなトレード戦略を持っているか?
> 3・大衆の心理的な仕掛けポイントと
>  ストップを置きそうな場所はどこか?

1.大衆とは誰か?
 ・相場に関して「無知」な人々
  →確率の概念を理解していない
  →PPサイクルを理解していない

 ・情報を上辺だけ理解し、なぜそうなるかを
  考えない人々
  (楽に手早く儲けたいという人々)
  →なぜそのサインが出るのか
  →なぜ相場で儲けることができるのか
  →全体相場の裏側

 ・趣味、遊び、「儲かったらいいな」で
  相場に取り組んでいる人々

2.大衆はどのようなトレード戦略を持っているか?
 (大衆のモットー)

 ・トレード1回1回に関して、
  「絶対に損失を出してはならない!」
 ・儲け損なうのは嫌だからシミュレーションなどムダ
 ・爆上げ銘柄を買えば楽に儲かる
 ・爆上げの興奮を味わいたい、損失の怒りからは
  目をそらしたい
 ・「楽しい、嬉しい、最高、あれ?、ヤバい、
  なぜだ、くそっ、もう辞めた」感情で行動する

3.大衆の心理的な仕掛けポイントとストップを
 置きそうな場所はどこか?

 ・売買ルール:大衆は面倒を嫌う為、
  学習したシグナルやサインをうのみにして行動する。
  →仕掛けポイントやストップは
   投資本などに掲載されている方式や
   ネットなどで広く知られているシグナルをうのみにする。
  →高値・安値ブレイク、MA反発・ブレイク、
   ダブルトップ・ボトムなど

 ・大衆も自分だけは儲けたいと思っているため、
  他の人がやらなそうな指標や聖杯を求める者もいる
  →ただし面倒は嫌う。指標やサインをうのみにする
   行動に変わりはない。
  →RSI、CCI、一目均衡表、ストキャスティクス
  例)私の大衆時代:一目均衡表を好み、専門書を読み
  一目山人の思想を理解する→ズレたことを
  していたため負けた。

 ・手動手仕舞いする場合は感情により手じまいする。
  →怖気づいて浅めに手じまいする者
  →塩漬けを決め込むが下落し続け、
   最後の最後で投げる者

 ・大衆が買いそうなポイント
  1・システム要因:高値ブレイク、MA反転・GC、
   ダブルボトム、押し目(支持線反発)、
   指標の教科書的判断
  2・感情要因:上昇率ランキングを見て興奮した時、
   負けが込んで逆襲したい時

 ・大衆が売りそうなポイント
  1・システム要因:直近安値を割る、
   MA反転・DC、業績の悪化(ファンダ)、
   教科書的反射
  2・感情要因:怖気づいたとき、不安な時、
   あきらめた時

━━━━━━━━━━━以上━━━━━━━━━━━

大衆の思考を知ると言うことは、
過去の自分を振り返るのが手っ取り早い。

・こんなことをしているのか?
・あー、これじゃー勝てんな

ということがよくわかるはず。

人の行動が見えてくるから、
自分の打つ手が見えてくるんです。