NYダウは17日史上最大の下げ幅を記録しました。

日経225もリーマンショック時の下げ方にそっくり。現在の下げと2008年の下げと比較してください。現在の状況がわかると思います。
日経平均は上げ下げを繰り返して、底打ち反転しそうだと思い買いを入れたもののすぐさま反転下落する。
やっぱり下げだと思って売れば、政府が景気対策を言い出して株価は上がる。

株価の動きにすぐさま反応するのもいいですが、もはや方向性が分からない時期に突入し、ぐちゃぐちゃになっている大衆投資家は多い




リスクと言うものは、生きている限りなんにでもついてくるもので、リターンを得ようと思えば、当然リスクも管理しなければならないわけです。


車の運転もそうで、気軽に目的地まで早く到着できる便利なものです。一方で、事故を起こし命を失う危険もあれば、人様の命を奪うことになるかも知れないリスクも伴う。自分1人が注意を払っていても、正面から突っ込んでこられたら、どうしようもない場合もある。

便利な面があれば、同時にリスクも背負ってる事を常に意識しなければならないんですよ。
リスクなんか考えてもいないバカ者も多く、平気で飲酒運転したり、スマホを操作しながら運転したり、認知症なのにハンドルを握ったりするんです。(認知症だから車に乗れるとも考えられますが・・・)

こういう人間が普通にいるということは車社会でのリスクなんです。


私なんか電車に乗るのもリスクがあると思っています。
ホームの端っこで電車を待ってたりすると、故意じゃなくても背中にポンと当たってしまい、線路に投げ出される可能性もなくはない。だから極力ホームの真ん中あたりにいるようにしています。

新幹線を待ってる時は、のぞみ号通過駅などでは物凄いスピードで通過していきますが、線路の石(バラスト)を巻き上げて弾丸のように飛んできやしないかとハラハラしてます。山間で枝を車輪に引っ掛けてる事もあるでしょう。その枝が石を跳ね上げないとも限らないじゃないですか。300キロのスピードで走り抜ける駅もありますから、跳ね上げた石は弾丸と同じでしょう。


そう考えたら怖くないですか?当たったら痛いと思った瞬間に死んでますよ。

調べてみたんですが、バラストを固定化させる接着剤を塗布してるらしいですね。バラストは少し濡れてる感じがあるのでそれが接着剤なんでしょう。

JRさんはそういうリスクまで封じ込めている素晴らしい企業だということです。
そんな世界一安全な乗り物が新幹線であることに違いありませんが、密室にあって刃物を振り回すバカもいれば、ガソリンを撒いて火をつけるバカもいる。高速移動ができる便利な乗り物ですが、リスクもつきまとうんですよ。



コロナもそうで、恐れすぎだと思う反面、無防備ではいけないわけです。私は健康なのでマスクは必要ないと思ってますが、知らないうちに感染してしまってる可能性を考えるとマスクは必要。また、マスクをせず咳払いの一つもしようものなら白い目で見られるので、マスクをすることはリスク管理上必要な事です。



さて、トレードもリスクを考えなければならないのは当たり前のこと。大衆投資家は、稼ぐことしか頭にないんですよ。損する可能性を知っていても、分かってない。


手持ち資金を半分に減らすことは簡単なことですが、減らした分を元に戻すことは簡単じゃない。50%減らしたなら、100%の運用益を出してようやく元に戻る。
100%は簡単じゃありませんよ。だって、運用できる資金が少なくなれば、リターンだって少なくなる。資金を無くしてしまえば、相場で戦うことはできなくなる。当たり前のことです。


実践家なら、もっとも根本で大事にするべきなのは、「資金を守ること」です。命を守ることの次に大事なことだと思います。



もうすぐ3月の末で企業の大多数は決算になります。
せめて配当や株主優待の権利確定日を待って手仕舞いしようと考える人もいると思いますが、リスクとリターンのバランスを考えなきゃいけません。

3%やそこらの配当や優待をもらうのに、買った株価から30%も値下げしてたのでは何のことかわからないでしょう。これは割に合わないんじゃないですか?

また、考えることはみんな同じで、権利確定日まで待って手仕舞いしようとするんです。その時、みんな一斉に売ればどうなりますか?

もっと株価は下がり、もっと損します。いったい、誰がババを引くんでしょうね。そして、ババをひかされないためにはどうするべきなんでしょうか?
リスクとリターンのバランスが大事なんです。素人のようにリスクが見えなくなっているようではダメなんですよ。


経済活動は全て人間の心理とは切っても切れない関係にあります。特に投資活動において、心理戦術を抜きにしては語れないほど密接な関係があることは、今のコロナウイルス騒動の一部始終を見ていれば明らかでしょう。


人間は、将来の不確定な利益より目の前の確実な利益を得たい心理が働きます。
トレードは買った金額と売った金額の差が大きければ大きいほど儲かるのに、将来2倍になる可能性よりも、目の前の5%や10%の儲けを優先して利益を確定してしまいます。

逆に損に関しては先延ばしにし将来株価が戻ってくる事に期待をかけます。これが塩漬け株になってしまいます。

やってる事は、損大利小
損小利大をやりたいのに、損大利小では儲かるわけがありません。


人間は損が大っ嫌いなんです。それを避けるために不合理な・・・儲からない行動を取ってしまう。

これが人間の本質です。
相場心理戦術を知って売買ルールに組み入れなければ稼げないということです。




さて、次の数字は何を表してるでしょうか?


  1. 死者数3215人。年間での数値なので1日に9人が亡くなる計算。
  2. 37万3千人/年間が亡くなる。こちらは1日に1000人ちょっと。
  3. 2万人/年間。こちらは1日に55人が亡くなっているらしい。



上から、交通事故(24時間以内に亡くなった数)、癌で亡くなる人数、3番目が自殺者数。

で、コロナ関係は発表によると累計で十数人です。


バランスがおかしいと思いませんか?

コロナをこれだけ恐れるなら、交通事故もガンも自殺ももっと恐れないといけないのではありませんか?

マスクをしながら無謀運転をしたり、マスクをした高齢者がハンドルを握ってたり、交通事故を起こすリスク管理はどこへいった?

マスクをわざわざずらしてタバコを吸う人がいるんですよ。
本末転倒もいいところ。

正しくリスク認識ができていないということです。

実践投資家としてのリスクとリターン、そして勝率とのバランスは極めて重要。

以上を踏まえて、受講者の皆さん、



正しくリスク管理ができていますか?