ジレンマ!!「買いサインの精度が甘いのでしょうか?」

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買いサインの精度が甘いと考えている人、
悪循環、ジレンマを感じている人は必読です。

埼玉県のM様からお便りをいただきました。
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お世話になります。
先日のイトーキ手仕舞いは非常に参考になりました。
資金を寝かせるリスクというのが非常に勉強になりました。
有難うございます。
さて、その資金ですが、昨日のボーイング決算により
出来高急増でブレイクしたと思われる、(日足より長い
週足でも各々の平均線の位置、ボリバン等が拡散に
むかっていき、20%前後利益率が取れそうと判断し、)
〇〇〇、〇〇〇、チャートの形で〇〇〇を本日の寄りでINしました。
結果、〇〇〇と〇〇〇は5%にかかりあえなく、即、終了でした。
この3銘柄のチョイスですが、先生はどのように思われますか?
ちょっと違いましたでしょうか?
又、私のINの基本形として、出来高を伴ってのブレイクに
乗るのが基本形ですが、ストップになる場合として、
その陽線ブレイクの翌日、INした日に陰線をつけ、
あ~あ~ って感じでストップになる場合がほとんどです。
(本日の〇〇〇、〇〇〇もそのパターンです)
一番最近でがっかりだったのが、長谷工の4月8日の
陽線ブレイクで9日朝寄りでINしましたが、ストップにかかり、
以後、棒上げのパターンです。
(ストップ後は買えるとの判断はできませんでした)
それで、そういったストップの後、心理的にINを躊躇するようになり、
躊躇した銘柄がトレンドに乗っていくというパターンが多いです。
で、INした銘柄に限り陰線になり、ストップにかかってしまうという、
悪循環というかジレンマ的なものがあります。
この陽線ブレイクでの、翌日の陰線ストップは仕方がない、
だましだったと割り切り、躊躇せず、サインがでれば、
ルール通りINしていくべきなのでしょうか?
それとも、買いサインの精度がイマイチ甘いのでしょうか?
この辺がイマイチしっくりこず、悩んでおります。
毎回、恐縮ですが、ご教示宜しくお願い致します。

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こんにちは。
M様。
まず、私のアドバイスがすべて正しいわけではない
ということを念頭に入れておいてください。
M様のスタイルに合った方法もあるでしょうし、
私の考えややり方にバイアスがかかってしまい
変に流されてしまうのも問題があるので、
その辺は差し引いて聞いてください。
>さて、その資金ですが、昨日のボーイング決算により
>出来高急増でブレイクしたと思われる、(日足より長い
>週足でも各々の平均線の位置、ボリバン等が拡散に
>むかっていき、20%前後利益率が取れそうと判断し、)
>〇〇〇、〇〇〇、チャートの形で〇〇〇を本日の寄りでINしました。

>結果、〇〇〇と〇〇〇は5%にかかりあえなく、即、終了でした。

>この3銘柄のチョイスですが、先生はどのように思われますか?
>ちょっと違いましたでしょうか?
ボーイングの関係で注目される可能性という目の付け所は
いいと思いますが、少し一考の余地はありそうです。
私はこの3銘柄は選択しません。
あくまで私の場合です。
それは、ボーイングの関係で上昇相場に乗り切れて
ないということもありましたが、月足を見ると完全に
底を這っている状態で底から抜け出せていません。
多くの銘柄がリーマン前の水準まで回復してきているのに、
いつまでも底を這っているのはなぜなんでしょうか?
探せば底を這い続ける理由はいくらでも見つかると思いますが、
その答えはすべてチャートから判断できます。
それは、(あくまでも私の判断)
相場参加者の目が向いてないからです。
目が向かないから資金が流れ込まない。

株が上がらない。

上がらないから誰も買わない。
こんな悪循環に陥っていると思います。
そして、ファンダメンタルズを調べなくても、
注目されない理由はおおよそ想像つきます。
25日に急激にあげたのはボーイング関係の
ニュースによるものです。
おそらく個人のデイトレーダーか何かが
ニュースに反応して買い、ランキングに反応して
また買われ、翌日26日に一気に手仕舞いに動いた。
という筋書きが見えてきます。
出来高を見ても、25日の出来高とほぼ同じだけ
26日も取引されてます。
ここから上げていくためには、何が必要かを
考えてみるといいと思います。
答えを簡単に出すことも問題なので、
真剣に時間を作って考えていただきたいのが本音ですが、
答えを言うと、
継続的に市場の注目を浴びて、この銘柄を買えば
儲かるかもしれないという相場参加者の心理的変化が
絶対に必要になってきます。
多くの市場参加者はチャートを真剣にみることはしません。
どちらかというと感覚で買います。
その感覚がチャートに足跡となって現れるので、
我々はそれを判断の材料にするわけです。
まだまだ注目されていないという足跡が
はっきりと表れています。
この3銘柄はもっともっと上向きにトレンドが
転換してからでも遅くないと、断言はできませんが
私はそう感じます。
たとえば、5214の週足で2004年あたりから
見てみるとわかりやすいです。
2005年に入ってボリバンではバンドウォークを
し続けています。
期間は丸、一年です。
ここで買っていれば、2倍になったということです。
買われるから上がる。

上がるからまた買われる。

ランキングで注目されるから買われる。

高値更新すれば、急いで売る必要がないから売り物が出ない。

つまり、株価はさらに上がりやすくなる。
そんな好循環に入っています。
それがバンドウォークとして足跡を読み解くことができます。
今の時期、2005年の好調相場に似ています。
まだまだアベノミクス効果は続くと思います。
底を這っている銘柄よりも、市場が注目している銘柄に
目を向けたほうが楽に儲けられると思います。
つまり、
● 高値更新している銘柄。
● 高値でも売られない銘柄。
● 大きなテーマの銘柄(TTPとかバイオ関連とかエネルギー関連など)
ボーイングだけでは、注目はされても大きなテーマにはなりませんね。
アップルぐらい世界的に影響を及ぼす企業ならまだしも、
ボーイングは大きいですが航空機会社の一社ですから。
日本人は逆張りが大好きです。
だから、底練の銘柄を張りたがる傾向は理解できますが、
本気で儲けたいと思うなら少し考えをずらしていく
必要があると思いませんか?
>又、私のINの基本形として、出来高を伴ってのブレイクに
>乗るのが基本形ですが、ストップになる場合として、
>その陽線ブレイクの翌日、INした日に陰線をつけ、
>あ~あ~ って感じでストップになる場合がほとんどです。

>(本日の〇〇〇、〇〇〇もそのパターンです)
考え方をずらしていくと、買いサインとしても
十分機能する方法です。
「あ~あ」と思わなくて済むには、市場の心理を
チャートから感じ取ってください。
そのための作業がチャートノックです。
>一番最近でがっかりだったのが、長谷工の4月8日の
>陽線ブレイクで9日朝寄りでINしましたが、ストップにかかり、
>以後、棒上げのパターンです。

>(ストップ後は買えるとの判断はできませんでした)


>この辺がイマイチしっくりこず、悩んでおります。
長谷工は低位株ですね。
上ではしっかり私の考えを書きましたので、
少し自分で考えてみてください。
・低位株は誰が買うでしょうか?
・動きの特徴はどんな感じでしょうか?
・出来高との関係性は?
・市場のテーマ性は?
・相場参加者の注目度は?
・移動平均との乖離の関係性は?
低位株の特徴をしっかり把握することで、
悪循環もジレンマも防ぐことができるようになると思います。
絶対にこれが正解だという答えはありませんが、低位株だとか、
値嵩株だとか、テーマ性にある株だとか、底練り中の銘柄だとか、
それぞれ特徴があるはずです。
その特徴をどのように判断し、値幅を取っていくのか?
相場参加者の心理の総和はチャートに現れます。
チャートを読む力。
これが我々実践家としての腕の見せ所になってきます。
研究の余地はまだまだありそうです。
私とてまだまだ反省すべきところは多くありますし、
日々PDCAサイクルを回し続けています。
M様にとってのベストな方法を是非とも
模索し続けてみてください。
必ず見つかるはずです。
注)
今週末か、週明け早々にチャートノックの
特別レポートを配信する予定です。
このレポートで意味のあるチャートノックを実践し、
エントリーの精度を高めてください。