東京都のO様からお便りをいただきました。
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先生が私のメールをお読みになるたびに、
当てにいっているとおっしゃるのですが、
私はもうわかっているのに何でだろう?
どうしてそれが文面に出てると言われてしまうのか?
どこにそれが出ているのだろう?
完璧を求めてもいないのになあ?
と、はてなマークのオンパレードでした。
チャートノックをしながら、
ローソク足と戯れているうちに、
少しずつ売り買いのイメージが膨らんできて
ふっとあれっ?と思ったんです。
私は100%自分のシナリオ通りになるような
当たり場所をさがしていたのかなあと。
上がることで利益を得ようとするシナリオを
作るためには100%上がる場所がわかるように
ろうそく足を読めないといけないと
思い込んでいたのかなあと。
そうじゃない!学んできた事で今できる最大限の
知識で出来た売買ルールで、エントリーすべきところで
エントリーして出るべきところでロスカットか
利確をすればいいんだと思ったんです。
まだ違いますか?それでしたらまた考えます。
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その通りです。
極端に言えば、猿が選んだ銘柄とタイミングで
エントリーしてもいいんです。
エントリーより重要なことは、
その後チャートに従ってポジションを
自分の思惑通りに建て切りできるかが大事なんです。
あっていれば乗り続ける。
間違えていれば切る。
これだけです。
圧倒的大多数の人は、エントリーにしか
興味を示しません。
その証拠が、エントリータイミングに
完璧を求めようとすることです。
何を買えば儲かるのか?
どのタイミングが儲かるのか?
こればっかりです。
その後の建て切りなどちっとも考えていません。
もちろん、猿が選ぶエントリータイミングでは
ダメですから、確率を上げるための
エントリータイミングを探るということも
大事になるんです。
 
ここ最近、
・中国の影響で乱高下が激しくどうしたらいいですか?
・ロスカットばかりで嫌になる
・含み益が乗ったと思ったら急降下、儲からない
という声をよく聞きます。
今日の日経新聞などには、
・中国景気懸念内需株にも売り
・株価急落、日本株久しぶりの割安感
・クジラの逆噴射で需給悪化
・郵政株の新規上場で機関投資家の買い直し
など、上だ下だとあいも変わらず
軽薄な未来予想を書き連ねています。
その未来予想を必要とする人もいるので、
軽薄とは言いすぎかもしれませんが、
私の主観では軽薄に見えてなりません。
私たち実践家が儲ける大原則は、
・安く買って高く売る
か、
・高く売って安く買い戻す
しかないわけで・・・。
確率的に優位性があると思えばエントリーする。
優位性がある側に出れば、含み益になるし、
逆が出ればロスカット。
やることを単純化すれば、実に明確で簡単なこと。
そして、
買いたいと思う人の心理の総和。
売りたいと思う人の心理の総和。
この綱引きが現在の株価で、
その綱の真ん中の目印の動きを
グラフ化したものがチャート。
アナリスト君たちの軽薄な未来予想は、
完全にアナリスト君の主観が入っている。
チャートの見方を知らないアナリスト君に従うか?
目の前のチャートが示してくれる綱引きの様子に従うか?
実践投資家として判断するべき材料は、
値動き以外にはない。
つまり、チャートに従え!
ということになります。
また、綱引きの様子がよく分からない。
紅組が優勢か白組が優勢か、
判断がつきにくいなら、
乗らなければいいだけのことです。
私たちは、絶対どちらかを
応援しなければならないわけではありません。
優勢な方を応援すればいいだけのこと。
情勢を見極めて都合よく乗り換えるだけです。
・安く買って高く売る
か、
・高く売って安く買い戻す
さらに、
・わからなければ乗らない
これが実践投資家の大原則です。