投資力養成プログラムでは、複数回に分けてテキストを配信している。
「めんどくさい」と思うなら他所で学んでもらえばいいことであるが、
複数回(15回)に分けているには、明確な理由があってのことなのである。

本屋に行けば、1500円やそこらで「これだけで大儲けできる」ことを
うたった本はたくさん出回っている。
パンローリングの本であっても6、7千円出せば大概手に入る。
パンの本は高いだけあって良書が多いし、学ぶことはたくさんある。

しかし、
多くの大衆投資家が抱える問題は
値の張る本をたくさん読むことで解決できるわけではない。

このことに気付かない人は実に多い。
だから、気づいている人は稼ぎ続けられるし、
気づいていない人は、いつまでも稼ぐことができない。



日本人なら、みんな小学2年生の時に
九九を覚えたはずである。
九九を覚えるのには、何度も何度も書いて覚えた。
復唱も何度もしたし、小テストもした。
クラスの皆が覚えるまで何度も繰り返したはずである。
決して、
「九九の覚え方」を学ぶために勉強しなかったはずである。

  • 「九九」の効率的な覚え方
  • こうすれば、あなたも明日から「九九」が暗唱できる
  • 超簡単、「九九」暗記法
  • あなたにもできる「九九」の覚え方、使い方

というタイトルの本も売ってはいない。
「九九」だから馬鹿らしく思うだろうが、
同じことを大衆投資家はやっているのである。
基本的には、自分の思ったとおりに
売買すればよいだけである。
自分で思ったタイミングで買えばいいし、
自分で思ったタイミングで売ればいい。
自分の買うタイミングが、確率が低かろうが
損切りの考え方さえブレがなければ、損失は限定される。
自分が決めた範囲内での損失は、失敗ではない。
ただし、そこには同じことを続ける一貫性が必要となる。
買う理由、売る理由、取引量など、
全取引で一定でなければならない。

そして取引を終えたら振り返ることを忘れてはならない。

  • 自分が決めたことは守られたか?
  • 守られなかったらその原因は?
  • その時の自分の感情はどうだったのか?
  • 保有中の気持ちの変化
  • 感情の及ぼす影響

どのように買うかとか、何の銘柄を買うかなんて、
そんなに重要なことではない。
『「九九」の効率的な覚え方』など、
必要ないのと同じ理由である。
具体的に行動を起こし、そして、行動を確認し続ける。
行動に修正点があれば、修正し、再び行動を起こす。

そしてまた、不具合個所を探し出し修正する。
この繰り返しだけである。
パンローリングの本にも書いていない、
自分オリジナルの売買手順書が出来上がる。

自分専用の売買手順書が、
どれほどの価値を生み出すか・・・、

ということである。
売買手順書を作り上げるのは、まずは、
行動を起こすことである。
次いで、行動し続けることである。
このことに気付いていない人が非常に多い。
自分でモチベーションを保てる人は、
すでに行動しているし、行動し続けている。
しかし、ほとんどの人はモチベーションを
維持できずに途中で投げ出すか、
楽な道のりを探し始める。
「九九」を覚えるには担任の先生や親御さんが、
完全に覚えきるまで暗唱させ続けた。
うまくできた時には、褒めてもらい、
うまくできなかった時には叱られて、
叱咤激励の声を掛け続けてもらった。
その役割を投資力養成プログラムでは、
15回に分けて勉強してもらう
ことで担任の先生の代わりとしている。
できるまで寄り添ってくれた担任の先生のように、
受講者の人にはポジティブな気持ちを維持できるような
内容になっていることが、パンローリングの本とは大きく違う。
極端にいえば、家庭教師を雇っているようなものである。