兵庫県のH様から日々の改善活動について、報告をいただきました。
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使い古された「好きこそ、ものの上手なれ」
の格言は、まさに真実です。
興味を抱き、会得したいと願い、努力を重ね、
成長を実感し、さらにレベルを上げていく。
その課程において、壁に当たったり、失敗したり、
進歩を感じられない期間は必ず訪れるでしょう。
そこを乗り越えられるか、否か。
続けられるか、辞めてしまうか。
結局、その対象を好きなままでいられるなら
努力や覚悟は続くし、そうでなければ終着点。
そうやって、あらゆる分野で、少しずつ経験値を
積み重ねてきました。
投資の場合は、好きという言葉を用いると、
少し語弊があるかもしれません。
ただ、「投資力を身につけたい」という強い思い、
5%が勝ち95%が負ける世界に対する興味と、
それに打ち勝ちたい野望は、「好き」という言葉
以上の響きを持っています。
(途中省略)
いくらプラス思考が持ち前の私も、
さすがに投資を始めた当時は精神的なショックを
受けました。
ただ、「投資は確率」の理論が自分の中で腑に落ち、
すべての損失に原因が見いだせるようになった
今はこう思うようにしています。
「また一つ、成長するための失敗を知ることができたな」
と。
投資に限らず、どんなことでも、眉間にしわを寄せて、
悲壮感を漂わせてやるのは格好良くないですよね。
どうせやるなら、ポジティブに、前向きに、
明るく、楽しく。
損をしても、苦境が続いても、そのスタンスだけは
失わないようにやっていこうと決意しています。
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1万時間の法則というのがあるようです。
センスとか才能とかに関係なく、
圧倒的な練習量で技能を磨き経験を蓄積することで、
その分野のエキスパートなれるというもの。
1日3時間の練習で一年に約1000時間。
つまり、10年必要になってきます。
サッカー少年、野球少年、楽器大好き少女
などがこれかもしれません。
小学生のうちに野球が大好きになり練習に打ち込む。
高校時代には、努力の成果を垣間見ることができ、
10年ぐらいたった20歳前後には
プロの世界で活躍の場が与えられる。
また、1日10時間打ち込めば一年で3000時間。
約3年で1万時間を達成します。
料理人や宮大工とか高度な技能を求められる
職人の世界がこれに当たるのかもしれません。
中学、高校を卒業後、
一日中丁稚奉公で技能を覚えていく。
「串打ち三年、割き八年、焼き一生」という
鰻の蒲焼の世界などはこれに当たるんでしょう。
私たち実践投資家も、練習に打ち込むことは、
強い投資家になるための必須条件ですが、
10年とか、
一日に10時間というと
それだけでうんざりします。
そこで求められるのが、練習の質。
量だけ積み重ねても上手になれません。
儲かる銘柄を当てることを追求する質は「0」。
「0」×1万時間=0
評論家や株本の著者にはなれても、
実践投資家にはなれません。
高い質を維持しながら経験を積むには、
自分が目指す方向をはっきり意識し、
より効果的に上達できるように工夫する。
1万時間という時間を
意識する必要はありませんが、
H様のように高い意識を持ち
質の高い練習をこなすことこそ、
最短で目標達成できる最善の方法です。