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落ち着いてチャートノックをしている時も、
出来うる限り実践のつもりでは行っているが、
それほど感情が動くことは無い。
実践では感情コントロールがうまく出来ず、
いろいろなことを考え、するべきでは無いことを
行ってしまうことが少なくない。
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このような声は多いです。
チャートノックは、
しっかりできるようになったとしても
実戦との間には乖離があるわけです。
お金が絡んで、その増減を
目の当たりにすることで
プレッシャーや不安を感じます。
・うまくやろう
・損したくないな
そういう感情が無意識のうちに働くからです。
これは、当座の目的が目の前のトレードで
勝つことであり、負けてはならない、
損してはならないという気持ちが
プレッシャーに変わってくることになります。
ゴルフや野球ではイップス。
ラグビーではチョーキングと言います。
通常では、トラウマとも表現します。
そういう時にどう対処したらいいのか?
これを知らずにいると、
いくらチャートノックで練習したとしても
稼ぐことはむずかしいでしょう。
頑張って慣れるようにしますとか、
心が弱いとか、自己規律の問題だと、
精神論で語っていてもクリアできません。
これは、アドラー心理学で
説明することができます。
アドラー心理学では、
トラウマを明確に否定しています。
ここで、よく考えて欲しいと思います。
「トレードで感じるプレッシャーは
 どこから来ているのでしょうか?」
・証券会社が何らかの方法で
 プレッシャーを掛けているのか?
・身内の者が「損は許さん」と、
 あなたの横でやかましく言ってるのか?
・モニターが、意志を持って
 プレッシャーを掛けているのか?
どれも違いますね。
プレッシャーなんて、
あなたが勝手に作っている虚像です。
ということは、自分の考え方次第で
どうにでもコントロールできてしまうことであり、
あなたが勝手にそう感じているだけのこと。
アドラーは「いま、ここ」が
一番大事だとしています。
過去を見つめることを否定し、
過去など存在しない、意味がない・・・と。
同じように未来についても否定しています。
「われわれの人生も全く同じです。
 人生全体にうすらぼんやりとした
 光を当てているからこそ、
 過去や未来が見えてしまう。
 いや、見えるような気がしてしまう。
 しかし、もしも「いま、ここ」に
 強烈なスポットを当てたら、
 過去も未来も見えなくなるでしょう。」
過去にうまくいかなかったことを
引きずって、また同じような
ミスをするんじゃないだろうか。
未来に気がいってしまい、
エントリーしたことで
大損したらどうしようと
気を揉んでしまうことが
トラウマの原因です。
「過去にどんなことがあったかなど、
 あなたの「いま、ここ」には何の関係もないし、
 未来がどうであるかなど「いま、ここ」で
 考える問題ではない。
 「いま、ここ」を真剣に生きていたら、
 そんな言葉など出てこない。」
いまできることを真剣かつ丁寧に
やれということなんです。
過去を見ても今それを
変えることはできないし、
未来を気にしても結局
どうすることもできない。
今できることは、
「いま、ここ」を真剣に生きること
以外にはないということです。
今、目の前のトレードに
勝たなければならないと思うことは、
未来の出来事に気をとられている証拠です。
「いま、ここ」を真剣にするとは、
自分のポジションを目の前のチャートの動きに
最善の方法で維持管理すること。
そういうことじゃないでしょうかね。
これだけ知っただけで、
ずいぶん違うと思いますが、
ここまでは理屈の世界。
具体的にプレッシャーを跳ね返すには
どうするか?
その具体的な方法に関しては、
明日のメルマガで。