失敗を失敗で終わらせる。
失敗の原因を探ろうなんて人は、
まず、いない。

失敗は資産を減らすことであり、
自分にとっては痛みなので、
出来るだけ遠ざけたいし、
わざわざ思い出すことなど
したくも無い。
人の行動原理は、
快楽はすぐ得たいし、
痛みは遠ざけたい。
つまり、
本能として楽しい事は優先し、
本能として失敗を遠ざけようとする。
しかし、
実践投資家は真逆の思考を持つ。
失敗を放置し、次も同じ間違いを繰り返し、
いつまでも口座残高が増えないことを苦痛と考える。
失敗と徹底的に向き合い
「どうすれば良かったのか?」
と真剣に検討する。
表面的に見えるテクニカル的な事を
失敗と捉え改善することはもちろん、
その際に感じた自分の感情のブレも、
記録に残し観察していく。
なぜなら、人は理性的に行動していると思っても、
実は感情が優先されて行動を起こしているからである。
甘い物を食べると太るからダメと
分かっていても、つい、食べてしまうのは
感情が優先されてしまうから。
目に前に快楽が、
食べたい物を我慢するという苦痛に、
勝っているということ。
自分の内面と向き合わないと、
同じ失敗を同じところで
繰り返すことになる。
売買記録を付ける者は多くはないが、
本気の人ならば、そのぐらいの事はする。
しかし、感情の記録まで残す人は、
まず、いない。
先にも言った通り、
感情に向き合うなど、辛いことであり、
嫌なことからは目を背けたいからである。
「投資力養成プログラム」の受講者の皆さんは、
こういう事を徹底して出来るように
アドバイスしている。
それに、ただ記録に残せばいいというものではない。
自分を自分で卑下しないような、
記録の仕方をしないと、
途中で必ず投げ出すことになる。
自尊心というものが誰にでもあるので、
自分で自分を貶めることを、
続けられるはずがない。
 
受講者様へは、記録の仕方すら注意を払うので、
感情のまま売買を繰り返す人達とは、
格段に差が開いていくことは明白。
テクニック、ノウハウを学んでも
稼げるようにならないのは、
成長のプロセスを無視していることにある。
と、聞き流されるに違いない(笑)